オオミズアオ

オオミズアオの絵

↑オオミズアオ♀

概要

種名:オオミズアオ(大水青)
旧名:ユウガオビョウタン(夕顔瓢箪)
学名:Actias aliena(異邦の女神)、旧学名:Actias artemis(月の女神) ミズアオガ属の学名Actiasは、ギリシャ神話の女神Actaeon由来。
分類:チョウ目・ヤママユガ科
分布:北海道から九州、朝鮮半島、中国、ロシア南東部。平地から高地まで幅広く生息。

開長:80mm~120mm
特徴:体は白く、羽は白に近い薄緑色。雌は後翅の後縁部が折れる。前翅前縁は赤と白の混色。触角は櫛歯状で雄の方が大きく、黄色に近い褐色をしている。前翅、後翅の中央に黄色い楕円形の波紋がある。幼虫は黄緑色で、イラガの幼虫に似ている。

生態

成虫は4月から8月頃、春と夏の2回出現する。8月頃に産み落とされた卵は孵化後蛹まで成長した後そのまま越冬し、4月頃羽化し成虫になる。幼虫は黄緑色の芋虫で、節毎に毛の束が少し出ている。サクラ、ウメ、リンゴ、モミジなどのバラ科、クスノキ科、ブナ科、カバノキ科など幅広い樹木の葉を食べる。成虫の口は退化しており、水を飲むこともなく、生殖に必要な機能以外は全て削ぎ落とされ、1週間ほどで死ぬ。

オナガミズアオとの違い

近縁種のオナガミズアオ(学名:Actias gnoma)と非常によく似ているが、オナガミズアオはより体色の青みが強く、触角は緑色、前翅の先端が尖り、波紋は丸く、雌の後翅は滑らかで長い、木の枝などに止まる際は立体的に止まることが多い。また、雄の生殖器が、オオミズアオは先端が分岐しているのに対し、オナガミズアオは鋸歯状で分岐しないなどの違いがある。

引用元
ウィキペディア
草花と自然Blog
Insect trails